『すばらしき世界』が大ヒット。西川美和監督作品の魅力と評判

映画『すばらしき世界』が全国で大ヒット上映中です。

各メディアや芸能人たちもこの作品を大絶賛。

この『すばらしき世界』の脚本と監督を務めた西川美和監督とはどんな人物か？その魅力と、西川美和監督作品の評判をお伝えしていきます。

もちろん現在大ヒット公開中の『すばらしき世界』の魅力も十分にお伝えしていきたいと思います。

西川美和監督作品はとても魅力的な作品が多いです。

同時に西川美和監督作品に出演したいという役者さんは後を絶ちません。

まだ見ていない方、そして西川美和監督作品を見ていない方は損をしています。

ぜひともこの記事で西川美和監督作品の魅力を知ってほしいと願います。

✅この記事をよんでほしい人

最近のおすすめの邦画作品を知りたい方。

西川美和監督の他の作品を見たいという方は必見です。

✅自分がこの『すばらしき世界』を鑑賞した理由

西川監督の作品を初めて見たのがデビュー作でもある『蛇イチゴ』でした。雨上がり決死隊の宮迫が主演の映画で、切り口とストーリーが当時ゲオで何気なく借りたにもかかわらず、強烈な印象を受けたのを覚えている。

つづく『ゆれる』『ディアドクター』と名作が続き（ともにDVDによる干渉だったのが残念）最新作『すばらしき世界』で念願の映画館での鑑賞だった。

映画『すばらしき世界』とはどんな作品（ネタバレなし）

・あらすじ

実在の人物を描いた直木賞作家、佐木隆三の小説『身分帳』を原案とした人間ドラマ。人生の大半を刑務所で過ごした元殺人犯の男と、彼の更生をテレビ番組にしようとするマスメディアの姿を描く。

人生の半分をむしょ暮らしで生きてきた元殺人犯の男、三上が主人公。短気でやたらと正義感が強く、その為争いごとが耐えない性格。そんな彼が社会でまっとうに生きていこうとするさまを描いた作品。

・映画の重要ポイント

ストーリー

この映画は元受刑者が新たに社会復帰を目指すお話です。

日本の元受刑者に対する対応や評価、潔癖すぎる社会、元犯罪者が再起しづらい社会に対する問いかけとなる作品でもあります。

最近やたらと感じる世間の冷たさ、たとえば不倫や交通事故等を犯してしまった芸能人に対する社会の冷たさが目立っているようにかんじませんか？

本人は反省しているのにも関わらづ再起できない、受け入れない社会。たった一度の過ちを犯してしまっただけで、のけ者にしてしまう世間。

それを元受刑者の目線で描かれています。

今だからこそ刺さる作品な気がします。

そしてこの『すばらしき世界』というタイトルの意味が…

監督

邦画作品の中でも特に魅力的である作品の脚本と監督を担当しているのが西川美和さんです。

◆西川美和監督について

映画監督、脚本家であると同時に、小説やエッセイも執筆している。すさまじい才能を持った人物ですよね。

彼女は、早稲田大学生時代から映画製作を志し、多岐にわたる映画製作会社の面接を受けるがことごとく不合格を受ける。

そんな中、テレビマンユニオンの面接を受けた際、面接担当だった、『万引き家族』でカンヌ映画祭でパルムドールを獲得した是枝裕和監督にその意気込みを見出される。

そして、是枝監督作品の『ワンダフルライフ』でスタッフとして参加する。

その後2002年の自作の脚本『蛇イチゴ』で監督デビューを飾る。

キャスト

役所広司

西川美和監督はふだん当て書きはしないそうです。しかしこの『すばらしき世界』では主人公の元受刑者を役所広司さんで当て書きしたそうです。

この役は役所広司さんしか演じることが出来ないでしょうと思える演技。

仲野大賀

最近注目株の若手俳優さん。お父さんは中野英雄『愛という名のもとに』チョロ役でおなじみ。

2016年に深田晃司監督作品『淵に立つ』に出演。作品自体も第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞受賞した。その深田晃司監督も彼の事を「演技に関して「受容性がある」と高く評価している

長澤まさみさんや、そのほかにも六角精児、橋爪功、キムラ緑子など、実力ぞろいの役者さんが目白押しです。

・映画の良かった点と悪かった点

良かった点

先ずはストーリー。

ほんとストーリーはすばらしいです。

先がまったく読めない展開。
先が全く読めないので、常に先を予想しながら観ていくことになると思います。

でもあなたの予想をことごとく裏切られるでしょう。

決して明るくはないテーマの作品だが、ところどころにちりばめられた”笑いどころ”が観客を飽きさせないで最後までひきつけ続けてくれます。

そしてやっぱり役者さんたちの演技です。

役者さんの演技が本当に良かった。主役の役所広司さんの演技は脱帽です。

不器用で、まじめで、短気で、そして弱い者いじめを放っておくことのできない正義感を持ち合わせた主人公をものの見事に演じ切っています。多分この役は役所広司さんしかできないです。もちろんこの作品では”当て書き”をされているのもあると思いますが。

※【当て書き】とは、脚本を書く上で予めその役を演じる役者さんを決めてから書く事。

他の役者さんの演技もよかった。仲野君の演技も素晴らしいし、長澤まさみさんの妖艶さがいい！すごくいい！！エロい！！

個人的には白竜さんの役どころと、キムラ緑子さんの演技は超ツボでした。

悪かった点

作中で明らかにＣＧ使用しているシーンがあります。「もろＣＧじゃん！！！」とツッコミを入れたくなります。笑いましたけどね。

結末はもしかしたら賛否両論あるかもしれません。個人的にあの結末でなくてもよかったのでは？とも思いました。

でもこの作品においては一つの落としどころではあるとは思います。

・映画におすすめな人

西川美和監督作品が大好きな人は間違いなく見るべき

最近のアニメ映画や漫画原作の内容の薄い作品に飽き飽きしている方。

オリジナル脚本映画が好きな方（この映画自体は原作本ありだが…）

軽い作品ではなくて、ストーリーがしっかりしている、ちゃんとした映画を見たい方

西川美和監督作品ラインナップ

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『蛇イチゴ』（2002年）監督・脚本

・あらすじ

植物の「ヘビイチゴ」がタイトルとなっている作品。植物のヘビイチゴは、”イチゴを狙ってくる小動物をヘビがねっらている”や”毒がある（実際は無毒）”などの説あり。

そんなヘビイチゴのような存在である明智家の長男が主人公。かれは家族からは放蕩息子とされていた。そんな彼が家に帰ってくる事で、家庭が崩壊。またその状態から立ち直っていく様が描かれている作品。

・映画の重要ポイント

主人公を演じるのは、今やYouTuberと化した雨上がり決死隊の宮迫博之。

・映画の良かった点と悪かった点

人間模様を見事にあがき切った作品。

・映画におすすめな人

寅さんシリーズが好きな方。この作品は平成版『男はつらいよ』かもしれない。

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『（female）女神のかかと』（2005年）監督・脚本

・あらすじ

久しぶりに帰郷した弟と父と二人で暮らす兄。
兄弟二人と幼馴染の女性と久しぶりに三人で近所に出かける。
三人が吊り橋に差し掛かった時にある事件が起きる。
それは、幼馴染の女性が落下し死亡するという事件だった。
その瞬間一緒にいたのは兄だけ。
この事件は事故なのか殺人なのか？
裁判にまで発展する。
真実は何なのか？兄に疑心暗鬼となる弟のゆれる心情が、吊り橋のゆれとシンクロするように…

・映画の重要ポイント

弟の心情の変化と、その事件の真相。

・映画の良かった点と悪かった点

・映画におすすめな人

・Amazon Primeのリンク

『ゆれる』（2006年）監督・脚本・原案

・あらすじ

・映画の重要ポイント

・映画の良かった点と悪かった点

・映画におすすめな人

・Amazon Primeのリンク

『（ユメ十夜）第九話』（2007年）監督・脚本

・あらすじ

・映画の重要ポイント

・映画の良かった点と悪かった点

・映画におすすめな人

・Amazon Primeのリンク

『ディア・ドクター』（2009年）監督・脚本

・あらすじ

無医師の小さな村に赴任してきたある医師は、その人柄から村人や同僚らに親しまれていました。しかし、ある老女とのやり取りをきっかけに、医師の隠された素顔が明らかになっていきます。

・映画の重要ポイント

主演を演じる笑福亭鶴瓶の演技に脱帽。

・映画の良かった点と悪かった点

・映画におすすめな人

・Amazon Primeのリンク

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『夢売るふたり』（2012年）監督・脚本・原案

・あらすじ

火事で自分の店を失ってしまった夫婦。呆然自失の夫は酒におぼれる。そんなある日夫は酒の勢いで常連客だった女性と一夜を共にしてしまう。この出来事をきっかけにして、妻はあることを思い付く。それは燃えてしまった店をもう一度再開させるためのお金を、夫を使って結婚詐欺をして女性からお金をだまし取ろうというアイデアだった。

・映画の重要ポイント

・映画の良かった点と悪かった点

・映画におすすめな人

・Amazon Primeのリンク

『永い言い訳』（2016年）監督・脚本・原作

・あらすじ

人気作家である津村啓は、ある日妻が旅行先で親友の女性と共に不慮の事故によって亡くなったという知らせが入る。
しかし津村は、愛する妻を失った悲しみに明け暮れる夫を演じるしかなかった。
なぜ演じるのか？
それは事故当時、彼は不倫相手と密会していたのだ。
人気作家の悲劇を報じる世間と、その悲劇に苦悩する夫を演じる津村。
そんなある日、妻と一緒に亡くなった妻の親友の女性の遺族である夫で運転手の陽一とその子供達と出会う。
その出会いをきっかけとして、子供を持たない津村は、誰かの為に生きることの幸せを知るのだが…

・映画の重要ポイント

・映画の良かった点と悪かった点

・映画におすすめな人

・Amazon Primeのリンク

『素晴らしき世界』（2021年）監督・脚本

大ヒット公開中

ＶＯＤ

動画配信サイトでももちろん見れられます。

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