グリーンブックのあらすじ
グリーンブックの基本情報
監督:ピーター・ファレリー
脚本:ニック・ヴァレロンガ
トニー・“リップ”・ヴァレロンガ:ヴィゴ・モーテンセン
ドクター・ドナルド・シャーリー:マハーシャラ・アリ
ドロレス・ヴァレロンガ:リンダ・カーデリーニ
2019年第91回アカデミー賞、作品賞、助演男優賞:マハーシャラ・アリ、脚本賞を受賞。
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あらすじ
1962年のアメリカが舞台。
劇場にてボディーガード兼ボーイとして働いているトニー。
彼はイタリア生まれのアメリカ人、そして愛妻家でもある。
そんな彼が働く劇場が改修工事の為、閉鎖。その間トニーは仕事を失う事となる。
その日は仕事で朝帰り、眠りにつくと翌日家族の大騒ぎで目を覚ます。
一階に降りると、トニーの親や友人たちがテレビを見て大騒ぎ。
どうやら、家の修理を頼んだら、家に来た作業員が二人とも黒人だったために、娘を気遣ってわざわざやってきたらしい。
妻のドロレスは、二人にコップで飲み物をふるまう。
その様子を横目に見ていたトニーは、二人の作業員が帰った後、流しにおいてあった二人が使っていたコップを指でつまんで、ゴミ箱絵捨ててしまう。
そう、トニー自身も大の”黒人差別者”であったのです。
そんなある日、トニーの元に、長期のドライバー兼ボディーガードの仕事が舞い込みます。
その雇い主は”ドクター”とのこと。
カーネギーホールの上に住むそのドクターの元に向かうトニー。
そこでトニーが出会ったのはなんと黒人。
そして彼は医者ではなく、名前が”ドクター”そして彼の職業は世界的なピアニストだったのです。
”手が早くて言葉も汚い大雑把なトニー”と”上品で品がありスマートなドクター”という性格も人種も何もかも違う二人の、二か月の長旅が始まるのです。
グリーンブックのネタバレ感想
グリーンブックのストーリーやテーマについて
この作品のテーマはズバリ”人種差別”です。
二人の目的な、ドクターのリサイタルツアーの成功と、トニーが二か月後のクリスマスに帰って家族でクリスマスを過ごすこと。
黒人差別主義のトニーと気品がありとてもスマートなドクターが旅を通して、徐々に打ち解けていって、友情が芽生えていくというストーリです。
いいところは
二人の打ち解けていく様子が、テンポよくユーモラスに描かれている点。
また、ところどころに散りばめられたネタをきれいに回収していく爽快感が素晴らしいです。
どこへ行っても、ドクターは黒人として差別されます。
白人には黒人として
そして黒人には、お高く留まったいけ好かないこくじんとして
そんな思いが爆発するシーン。
ドクターがトニーに向かってこう叫びます
「私は一般的な黒人とは違う。上流階級の優雅さを演出するために白人の前で演奏する、にも拘わらづ黒人としても差別される。私は黒人でも白人でもない自分は何者なんだ」
と
このセリフが、トニーの心を強く打ちます。
映画は、このセリフに集約されているような気がします。
自分とは何者なのか?それに対する答えが、トニーがドクターを対等な人と接したことで証明できたのだ。
グリーンブックの演出や脚本について
トニーの心変わりと、ドクターとの打ち解け方に無理やり感がいっさいありません。
本が素敵なのは、伏線の回収がみごとであること。
しかも種をまく段階も無理やりではなくて、その行動によってトニーの性格やドクターの思いなどが表現されている点が素敵。
ところどころで、トニーが愛妻への手紙を書くシーンもとても面白描かれています。
そして物語の最後にトニーの妻ドロレスのあのセリフがほほえましいのです。
ドクターの最後のバーでの演奏はいいですよね。
彼があんなに笑顔で楽しそうに演奏しているのはあのシーンだけです。
グリーンブックのキャラクター&キャストについて
主軸の二人が
- 性格
- 人種
- 生活
- 家族
などあらゆる点で、正反対。
だからこそ生まれる問題。そして和解。
まぁ王道といえば王道ですけどね。
王道はやはりいいですよね。
グリーンブックのまとめ
グリーンブックは、最後まで飽きることなくみられる作品です。
テーマ自体はとても重いですが、きちんとユーモラスもあって、そして心を打つシーンもあって
自信をもっておすすめできる作品です。
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