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南斗聖拳シンという男

引用google検索より

Amazonプライムビデオで北斗の拳の全話配信していまして。
わたくし、北斗の拳が好きなものですから久しぶりに見てみたのです。

やはり昭和のアニメ作品。
ツッコミどころ満載で、物語が入ってきません、面白すぎて。
しかも、当時はアニメ製作のセル画がすべて手書きだったので、使いまわしの多いこと。

そして、演出も笑える。

もう天才だと思うレベルです。

まぁそれは置いといて。

第一部の最後まで見ました。

第一部は原作だと南斗弧鷲拳の使い手、シン、を倒すところまでです。
原作だと確か、2巻で終わっていたと思います。

アニメだと22話まで。

かなり長く、ひきのばして作られています。

順番を入れ替えたり、アニメオリジナルのキャラや技も登場します。

ただ、ほんとに雑です。

でも、後半に列車砲なるものが登場して、(この列車砲の話も雑さ極まりないので見てください、かなり笑えます。)ケンシロウを倒したぞ。
ってことになってから、様子が変わってきます。

”ケンシロウ対シンの部下たち”

の関係図がケンシロウの死と共に崩壊します。

シンの配下は、列車砲を指揮していた男が先頭に立って、シンのやり方についていけないという理由で、反乱を起こします。

何とかその反乱を食い止めるシン。

だが配下の者たちはみなシンの元から離れていきます。

シンがユリアのためだけに気づいたサザンクロスの街も、廃墟と化します。

それでもシンはユリアの為にまた、更に大きな町を作り上げると宣言します。

当のユリアは、また私の為に沢山の人の命が奪われてしまうことに耐えられず、ケンシロウの「強く生きろ」という言葉を守れなかったことを悔いながら、自ら死を選んでしまいます。

残されたシンには、地位も名誉も何もかもなくなってしまいました。
全ては愛するユリアの為に生きてきたシンに残るのは虚しさだけでした。

この場面が原作より長くつくられたことにより、シンの心の描写が描ききれています。
原作だともっとさっぱりしてます。すぐシンはケンシロウに倒されてしまう感じ。

シンの虚無感がすごく伝わります。

そこへ、”ケンシロウが生きていて今から自分を倒しに来る”という一報が入ります。

シンの代名詞の高笑いがここで復活します。
生きる目的を取り戻したわけです。

ただ、シンはケンシロウに倒されることを悟っていた?望んでいるようにも見えます。
ケンシロウの為に、もう少し生きようと思ったのかもしれません。

ユリアに似た精巧な人形を作って、ケンシロウを待ち構えるシン。

ケンシロウがやってくると、シンは、喜びに打ち震えるような高笑いで
向かえます。

そしてケンシロウに倒されるシン。

シンは涙を流しながら、ケンシロウに告げます。

「どんなにユリアの為に尽くしても、尽くしても。全身全霊を賭して愛を訴えても、常にユリアの心の中にはお前がいた」

涙を流すシン。

「地位も名誉もありとあらゆるもの全てを手に入れることができたけど、自分が欲しかったのはたった一つだけだった。ユリアだ!!!!」

不器用極まりない男です。

ただ、ユリアがそれほどの女性かどうかはまた別の話なんですが。
同性には嫌われそうな女性な感じはあります。

そんなシンをケンシロウは、きちんと葬ってあげようとします。

それをみて、バットはケンシロウに
「なんでそんな奴に墓なんかつくってやるんだよ」
と問いかけます。

ケンシロウは言います。
「同じ女を愛した男だからだ。」

はい名言でました!!!

ケンシロウはシンにものすごい酷いことをされたにもかかわらず、シンのユリアへの思いを知って、感じて、その思いさえも受け止めて背負って生きていこうとするわけです。

これが現代だったら、酒を飲みかわしながら、同じように”好きになった女性”のいい所を男同士で熱く語り合っていたことでしょう。
気持ち悪いですね。

もし男女が逆だったら、男の悪口をボロクソにくそみそに言い合って共感するんでしょうね。

こういうケンシロウの性格というか優しさが、無想転生という究極奥義を身に付けられる理由になるわけですが。

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