ここでは、国債が発行されてから、国債の流れるルートを解説していきます。
国債の流れ
政府が例えば一億円の国債を発行したとします。
①政府が国債を発行。その国債は銀行Aが買い取ります。
②代わりに、日銀当座預金という形で政府に発行されます。
日銀当座預金とは… 政府と金融機関しか使えないお金
③政府は企業に仕事を依頼。企業は労力を提供します。(ここでは、政府は競技場建築を依頼したとします)
④⑤政府は日銀当座預金では支払えないので、日銀当座預金を担保に政府小切手を発行して、政府小切手で支払をします
⑥企業は、受け取った政府小切手(書かれている金額がメチャクチャ高額、100億とか)は使いづらいので、銀行で預金通帳に換えてもらいます。
⑦預金通帳だと支払いが、銀行振込で支払い出来るので、支払いを済ませます。
⑧銀行Bでも政府小切手は高額なので、現物で持っているリスクが高い。
だから、日銀に持っていって、日銀当座預金に換えてもらう。
国債は国民の預金になる
こうしたお金の流れによって、政府が発行した国債は、国民の手に渡っているのがわかると思います。
政府が発行した国債を銀行が買い取り、代わりに発行された日銀当座預金で、政府は仕事を企業に依頼。政府は政府小切手で、労力に対する対価を支払う。企業を政府小切手を、銀行預金に変えて、労働者に支払いをしている。
国債の行方
ここで、銀行Aが買い取った国債の行方、気になりませんか?
実はこういった他の金融機関が買い取った政府の国債は、日本銀行が買い取ってるのです。(これを買いオペという)
つまり、政府は国債の利子等を、日本銀行に支払っています。
また買いオペ以外に、国庫納付金という制度があります。
これは、日本銀行側は収入から経費を差っ引いた残りは政府に返すという制度です
- 政府は日銀に国債の元本と利子を払う。
- 日銀はその元本と利子から諸経費を引いたら政府に返しています。
だから、政府は国債で財政負担にはなりません。
これは事実です。