監督:フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン
脚本:ルーク・デイヴィス、フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン
原作:デヴィッド・シェフ
キャスト:スティーヴ・カレル、ティモシー・シャラメ、モーラ・ティアニー、エイミー・ライアン
概要(受賞歴等)
なし
・簡単なあらすじ
2018年公開。デヴィッド・シェフとその息子ニック・シェフが書いた本。実話。自分の息子(本人)が薬物依存に陥りそこから更生するまでの話。
アメリカでは「50歳以下の死亡原因の第一位が薬物の過剰摂取」と映画の最後にテロップが出ます。
それくらい社会問題になったいるドラック。
デヴィッドシェフの息子のニックは薬物依存の再発を13回も繰り返した
・評価
★★★★☆ (★5が満点)
・総合評価
ストーリーが痛々しい。父親の思いと、薬をやめられなくて苦しむ息子。とても重いテーマを美しく描かれている。いいお話なんでしょう。
・いい点
演技が上手いです。子役さんも上手。
父親の何度か抜け出せない息子を見捨てようとしてしまう
だけどやはり見捨てない父親。
とても苦しくて、出口が見えなくて、それでも息子を見捨てない父親の思いに感動ずる。
・悪い点
ドラックはいけない。これが絶対。
それを美しく描くことはいいことなのか少し疑問。でもあまりにもリアルに描きすぎると、見ていられないのかも知らないが、やはり少し疑問は残る。
・この映画から役者として学べるポイント
会話のテンポが学べると思う。
スムーズに会話は成り立たない。
人は考えながら話すもの。もちろん話さない間もある。それが学べる。
そして、子役のレベルがなぜこんなに日本と違うのだろうか?と疑問に思う。
日本の子役の役者さんに、教えるやり方が間違っているのでしょう。
・この映画からの応用ポイント
映画というモノは、あるストーリがあって、そのストーリーを丁寧に順序良く描くのではなくて、必要な場面だけを切り取って並べるものなんだと、この映画を見るととてもよくわかると思う。1~10まで映像にのせる必要がない。
ただその「何をどのシーンを残すか?」がセンスなんでしょうな。
つまりツギハギをするわけだ。そして一つの作品に仕上げる。
・類似作品との比較
「トレインスポッティング」1996年イギリス。同じ薬物常習者が主人公。こちらの映像はとてもポップな作品。映像化をした監督や脚本家は薬物経験者ではないのか?そうじゃないと作れない作品と言わしめた。
・この作品が好きな人にオススメの映画はこちら
『ビューティフル・マインド』2001年
ビューティフルつながりです。いい映画だったと思いますが、覚えていない。ラッセルクロウが主演の作品。
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