40代になってた今でも、ある瞬間、
「あぁ…変わりたいなぁ」と思うが
すぐに、「もう遅いよ。今更勉強したって…」ってやる前からあきらめてしまう。
その気持ち痛いほど分かります。
何も挑戦できていない自分…
でも、やった方がいいです。失敗するとかそんな次元じゃなくて、挑戦していると人生は鮮やかになります。
ちょっとずつでもやると、ちょっとずつ変わっていきます。
何もしないと、ほんとにずっとそのままです。それはつまらないよ!
そこで、43歳で今なにもない自分ですけど、でもちょっとずつ変われていると実感している僕が今まで読んできた200冊以上の本の中で、特に最近読んで印象に残っている、そして読みやすいことに重点をおいた5冊を紹介していきます。
実用書3冊、ノンフィクション1冊、小説1冊
です。どの本も読んでほしい。
そして、自分と一緒に少しづつチャレンジしていきましょう。
ヤバい集中力
著:鈴木祐
実は太古の昔から人類は『集中力』に悩まされてきました。
エジプト時代の書物にも、集中力に悩まされていた記述があり、また歴史上のあの有名な偉人も、じつは『集中力に悩まされていた』という史実があります。
現代の超情報化社会だからこそ、何をするのにも必要とされる大事な能力は、他の情報に惑わされないための【集中力】
- そもそもその集中力とはなにか?
- どうすれば集中力を発揮できるのか?
が具体的にかかれています。
内容が難しいのでは?と思う方もいるでしょう。
大丈夫です安心してください。とても面白くて読みやすい本です(字も大きいし)。
鈴木祐さんについて少し。
16歳から1年間に5000件もの文献を読んで、現在では10万本の科学論文を読破。その膨大な情報を応用して様々な本を執筆されています。
また165㎝80㎏の体型をその情報から得た知識を実践して改善することに成功。
ブログでは月間250万pvを達成しています。
集中力を身に付けるためタスク作りもとてもわかりやすく書かれているので、その内容を少しづつ実践するだけで、自分を少しづつ変えられます。
自分が、筋トレ(継続期間三カ月更新中)やこういった記事を書く上で、どうしても必要だった集中力や継続力を身に付けるためにとても役に立った本です。
✅こんな方におすすめ。
- 仕事がいつまでたっても終わらないという方
- 集中力を身に付けたい方
- 新しいことに挑戦するやり方が分からない方
ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45
スタンフォードのストレスを力に変える教科書
著:ケリー・マクゴニガル
この本は、
- ストレスとは何なのか?
- ストレスは本当に悪いものなのか?
- ストレスがなぜ悪いものだと考えられるようになったのか?
に対してのアンサー的書籍です。
この本を読めば【ストレスが必ずしも悪ではない】という事が分かります。
避けられないストレス、(例えば、親しい人との死別等)とどうやってうまく付き合っていくか?またストレスをエネルギーに変える方法が科学的実験と実際のストーリーをもとに書かれています。
また、各章ごとに、ストレスを見直すための具体的なエクササイズが載っていて、実践できるようになっているので、とても実用的です。
個人的に印象に残っている部分
『ストレスは悪いものだ!』という考え方が生まれるきっかけとなった【ラットを使ったある実験】の紹介と、その実験によってえられた結果は、人間には当てはまらないのでは?という結論を導き出される部分です。
実験に使用されたラットと同じ状況になったら、人間も同じ結果になるのは当然。ただ、実際に人間がラットと同じ状況(折に数人で閉じ込められて、定期的によくわからない注射を打たれて等)になることはあり得ない。
ストレスというとマイナスなイメージを持たれるかもしれませんが、この本はとても前向きになる元気になれる本です。そしてこの本も小難しいことが書かれていないのでとても読みやすいです。
ケリー・マクゴニガルさんについて
スタンドフォード大学で健康心理学者の博士号取得。瞑想やヨガで意識と精神を集中させ目標を達成しようと提言した。双子の姉妹ジェイン・マクゴニガル(ゲームデザイナー)がいる。
この本は世界20か国で翻訳されて出版。日本でも60万部を売り上げています。現在は文庫版もあります。
✅こんな方におすすめ。
- 仕事や家庭でストレスを抱えている人
- スピーチでいつも緊張してしまう人
- 身近な人に不幸があった人
スタンフォードのストレスを力に変える教科書 スタンフォード シリーズ
文庫版↓
英語日記
著:新井リオ
この本は、YouTubeでオリラジのあっちゃんが紹介していた本です。
ちょうど英会話を勉強しようと考えた時期にタイミングよく運命の出会いのようにめぐりあえた本です。
なので、YouTubeを見ていただければ、自分で紹介する必要のないのですが、一応まとめますと。
この著者のリオさんが、英会を勉強するにあたって一つの疑問にぶち当たります。
それは、
教科書の例文を暗記す津という英語の勉強してきたのに、いざ話す機会になったら自分に話したいことがあっても適切なフレーズが出てこない状況になった。そして自分の思いつくフレーズだけで伝えようとすると、自分の本来言いたいことが上手く表現できないという事。
そこで【教科書に書かれてある例文は、自分主観の文章ではないため、自分の環境に合った英語のフレーズではないのではないか?】
自分の環境によって必要なフレーズは人によって違うので、だから教科書で書かれた英語のフレーズだけでは話せないのでは?と気が付いたわけです。
ということは、自分が必要とするフレーズを事前に用意してそれを覚えれば、主観的な英語だからおぼえやすいし、自分の環境で使うべきフレーズなので使いやすいのでは?と考えたわけです。
ではどうすればいいか?その方法がタイトルである『英語日記』というわけです。
この本には『英語日記』のやり方と、英語を覚えることの意味まで書かれています。
読みやすくて面白いですよ。
✅こんな方におすすめ。
これから英会話を勉強しようとしている人。
フェルマーの最終定理
著:サイ・モンシン
この本はノンフィクション作品です。
フェルマーの最終定理を証明した、アンドリューワイルズの生立ちと、フェルマーの最終定理に関わってきた歴史上の人物を描いたノンフィクション作品。
このフェルマーの最終定理というのは、数学の父と呼ばれるフェルマーが書き残した書物に乗っていた数々の定理の中で最後まで証明できなかった、『ピタゴラスの定理X²+Y²=Z²から派生した、Xⁿ+Yⁿ=Zⁿでn=3以上の自然数では成立しない』という定理です。
このフェルマーという人物も、いわば変人に属する人物です。
フェルマーは実は数学者ではありません。裁判官の仕事をする傍ら、趣味で数学をやっていたいわゆる数学オタクです。
また彼はひなくれた性格の持ち主で、本業の数学者に対して、数学の問題を送り付けて、それを証明できない数学者をあざ笑い、更にはその答えを公表しないという人物でした。
そんなフェルマーの死後、彼の息子は父の所持していた本の隅に様々なとても魅力的な定理が書かれているのを発見します。しかしその定理は基本的には証明は書かれていなかったために、世の数学者たちはその定理をまるでクイズの問題を解くように証明していったのです。
そして数々の定理は証明されていくのですがたった一つだけ証明できずに最後に残された定理がフェルマーの“最終”定理というわけです。
数学会で最大のなぞとして君臨してきて、300年以上も証明されていなかった(1995年に証明されるまで)定理です。
一見、単純なので、誰でも証明できそうな定理なのですが、これを証明するために名だたる数学者たちが挑んでいっては敗れていき、中には人生をかける程の情熱をもって挑んだ数学者たちもいました。女性の数学者もいたし、日本人の数学者も登場します。
それでも300年以上も証明できなかった定理なので、数学界では人生を狂わされる悪魔の定理と言われるようになってしまうほどでした。
そのフェルマーの最終定理に挑んだ数々の集学者たちの功績と、アンドリューが証明するまでの実話です。
とても壮大な物語です。
数学がわからない人でも面白いと感じてもらえるはず。
数学が好きな人は、ドキドキが止まらないでしょう。
そして、数学者は名誉のためでもお金のためでもない、ただ難しい問題を解くことに情熱を向ける人種なんだと気づかされます
300年以上かけて証明まで辿り着いたドキュメンタリー。ロマンもあり、劇的なドラマチックな展開あり。実話にも関わらず、事実は小説よりも奇なりとはこれのこと。
作者のサイモン・シンについて
物理畑の人。
ケンブリッジ大学大学院にて素粒子物理学の博士号を取得。サイエンスジャーナリストとして、またプロデューサーとして活躍
そのため数学の難しい部分を、数学が苦手な人でもわかりやすく興味深く記しています。
数学の魅力も存分に感じることができる作品です。
巻末の補足すら面白いからね。
✅こんな方におすすめ。
- 数学が好きな方
- 数学が得意でない方
どちらにもおすすめです。
そして、バトンは渡された
著:瀬尾まいこ
主人公の優子は、17年間生きてきた中で父親が三人、母親が三人いまして、家族の形態が7回変わり、苗字も4回かわったという境遇の高校三年生。
今現在は【森宮さん】という37歳独身が父親代わり。
彼女はこの自分の境遇を不幸だと思っていない。しかし周りは彼女を“可哀そうな子“というフィルターを通してみる
そんな主人公が、過去の出来事を織り交ぜて成長していく物語。
この小説のポイントは登場人物がとても魅力的であるところ。
主人公はもちろんだが、主人公の親を務めてきたキャラクター達もいい。
特に印象的なのが今現在の親代わりとなる森宮さんだろう。
彼は大手企業に勤めるサラリーマンだがとても不器用な人間である。寡黙なタイプの不器用ではなく、陽的な不器用である。主人公もそんな森宮さんにイライラする場面があるが、彼は彼なりの考えのもと愛をもって行動しているのである。
この二人の関係が、とても小気味よい。
またキーマンとなる一人の女性の存在も大きい。
この小説は、家族愛がテーマとなっています。
決して重苦しいお話ではありません。そして最後は心が温かくなる作品です。
◆瀬尾まいこさんいついて
中学校の国語の教員をする傍ら、執筆活動を続け。坊っちゃん文学賞大賞。吉川英治文学新人賞。などを受賞。
作品では山本周五郎賞で候補になり、第16回本屋大賞受賞を受賞しています
✅こんな方におすすめ。
ハッピーエンドが好きな方。
まとめ
以上がおすすめの五冊になります。
どの本もとてもいいのですが、共通するのが全部とても読みやすいという特徴があります。
本がそんなに得意ではない人もさっと読めてしまうと思います。
それほど、内容も実用的で物語も面白く、読み終わることを寂しく感じてしまうかもしれません。
お時間のある方はぜひ!!