パラサイト半地下の家族の感想
◆監督:ポン・ジュノ
◆キャスト:ソン・ガンホetc
第92回アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞、国際(長編)映画賞(去年までの外国語映画賞)を受賞
◆簡単なあらすじ
超格差社会の底辺に属する、半地下で貧乏に暮らす家族。
長男が長男の友人の代わりに、お金持ちの家の長女の家庭教師に雇われるのをきっかけに、その大金持ちの家に家族で寄生していくお話。
★★☆☆☆ (★5が満点)
◆総合評価
共感ができなかった。
観たあとに韓国の超格差社会という社会問題について知りましたが、
韓国の超格差社会について知ってても、やっぱり共感ができなかったと思う。
◆いい点
この作品のテーマは、生活臭。
半地下に住む家族の象徴を、生活臭として表現している。
この生活臭に取り憑かれた家族のお話。
生活臭という臭いにスポットを当てているところは、とても面白い着眼点だと思った。
先が読めないストーリーは素晴らしい。
そして役者さんの演技が上手い。日本人より上手い。
リアルな描写。(賛否が分かれる部分かもしれない。)
◆悪い点
ストーリーの先は読めないが、話自体はあまり好きではない。
意外と賢くて器用な半地下家族。
そしてお金持ちになる程の財を稼いだ家族が、何故かバカで騙されていくというよくわからない設定。
詐欺に騙される人ってお人好しなの?
でもやはり馬鹿すぎると思う。
今まで付き合いのある家政婦や運転手よりも、新参者の主人公家族を信用するというところに違和感を感じる。
ご都合主義ってやつですね。
この話に登場する金持ち一家は、悪い人たちではないです。凄くいい人たち。それを騙す悪党の半地下家族。
なのに悪党の方にスポットを当てていて、半地下家族目線ですすむ。
そしてあたかも半地下家族に正当性があるような感じが嫌い。
●類似作品との比較
万引き家族(監督:是枝裕和。キャスト:安藤サクラ、樹木希林)
同じように貧乏で、犯罪を犯す家族という繋がり。
自分はこちらの方が共感は持てた。安藤サクラの演技は秀逸。
どちらも救われない家族の話なんだけど、万引き家族の方が家族への愛を感じる。
◎総合評価
アカデミー賞の作品賞を含め四部門受賞した作品ですが、自分はあまりハマらなかった。
アカデミー主演男優賞をとった「ジョーカー」の方が好きですね。
・この作品が好きな人にオススメの映画はこちら
オールドボーイ(韓国映画繋がり。この作品は衝撃的だった。)
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