演技の技術

【演技が上手い人の基準】とは?実際の現役の役者が考えてみた

お芝居や映画を見ていて、

  • あの役者さんの演技力が高いといわれているけど、そんなにうまいかなぁ?
  • 自分はあの役者さんの演技が上手いと思うけど、彼女は上手いと思わなかったみたい

演技の上手いとか下手って、観る人によって変わってきてしまいます。

では、いったい演技の上手い人の基準って何だろう?

と思いませんか?

 

その疑問に答えます。

今回この記事では、【演技の上手いの基準とは何か?】を自分なりに紐解いていこうと思います。

演技力とは何かをしって、あなたの演技を追及に役立ててください。

 

※もしあなた演技をする、または目座いている方なら、そもそも演技力ってなんだろう?という疑問にも答えます。

この記事の内容

演技が上手い人の基準とは何か?

演技の上手い人の基準はなぜ人によって違うのか?

演技の上手い人の特徴

自己紹介

  • 18年役者をやっている。
  • 現在劇団に所属。
  • 過去に芸能事務所に在籍経験あり。
  • オーディションを受けた経験多数あり。
  • オーディション合格経験あり。
  • 大衆演劇の経験あり。
  • 映画や映像作品の鑑賞本数は、500本以上
  • 現在英会話の独学で勉強中(8カ月継続中)

 

 

【演技の上手い人の基準】とは何か?実際の現役の役者が考えてみた

長年演技というモノに関わっていても、演技が上手い人の基準は、あいまいです。

 

なぜか?

 

ツナカン
それは、個人の【好み】が含まれるから

 

つまり演技の上手いとか下手とかは、見る側のさじ加減という事ですね。

だから、ある役者さんの演技を観ても、人によっては

 

OL徹子
私この人の演技は好き!

 

明美
自分はこの人の演技あまり好きじゃないなぁ…

といけんがわかれてしまうのです。

 

とは言っても、演技の上手い基準はないと結論付けるのもあれなので、

私の意見を言わせてもらいます。

 

自分は何年も演技にたづさわっています。

そんな経験者である自分が考える【演技が上手い人の基準】は

 

嘘くさくない

 

これだけです。

 

なぜか?

嘘くさくない演技はすべてが読めなくて、心が動かされる

からなんです。

 

一般的な傾向として、演技の上手さの基準とは

※演技の「上手さ」=セリフの分かりやすさ、台詞の聴きやすさ、無駄がない動きや美しさ。そして見ていて感情が読み取れるわかりやすさ。

が演技の上手さとして、映像作品や舞台で求められているような気がします。

 

でも、私にとってはこれらは”技術”の話だと思うんです。

 

  • 発声の技術
  • 体重移動
  • 体の動かし方
  • 感情表現の方法

そういった技術の最高峰が

伝統芸能(歌舞伎とか)と呼ばれるもの、エンターテイメントに特化した作品(劇団四季とか)での演技。

だと思うのです。

歌舞伎の技術なんかは、子供のころからの英才教育によるところが大きいですよね。

 

という事は我々みたいな一般の役者には、この伝統芸能の技術は、到底身に付けらるものではないように感じるが、実は技術だから練習すれば身に付けられる可能性があるという事です。

ただ、実際はその技術を身に付けるには途方もない時間を必要とするから、身に付けることはほぼ不可能です。

ただ技術である以上、身に付けられる可能性があるという事です。

 

最近テレビなどのメディアでの演技は、とても分かりやすいし見やすさを求められる作品が多いです。

バラエティでの再現ドラマで、最近売れているタレントが演じている作品はとても分かりやすいですよね。

 

でも我々役者として演技したことがある人間は、ああいった演技には憧れないのです。

 

なぜなんでしょうか?

 

それは、オンリーワンでありたいから。

つまり、他の誰でもない自分だからこそ演じることが出来る表現でないといけない。

という事。

 

自分はああいうテレビドラマや再現ドラマなどの解かりやすい演技を、型にはまった演技と呼んでいます。

型にはまった演技の特徴は

 

  • 演出しやすいので、誰がやっても演じられる
  • やらされている感が出やすい演技
  • 先が読めてしまう

 

という特徴を持っています。

 

ここでもう一度言います。私が思う演技の上手さとは

先が読めなくて、心に響く演技

だといいました。

 

先の読めない演技は、

  • 見ていてワクワクする
  • 読めないから心に響く
  • 心に響くから感動する

はずです。

では何故?先が読めて、分かりやすくてこころに響かない演技を求められるのでしょうか?

今のテレビが、演技力を求めていないからです。

わかりやすくて、だれが見ても何をやっているか分かればいいんです。

下手でもいいんです。面白ければ。

 

だから、日本人は演技が下手だといわれてしまう要因の一つだと思うのです。

 

そして、先が読める解かりやすい演技は、リアルではないのです。

つまり、演技力はリアルさが大事なのです。

 

※海外の映像作品をみて、リアリティーのある演技の勉強をしましょう。


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本ページの情報は2020年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにて
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リアルであること=もっと人間を演じるべきだと思うんです。

そもそも役者さんが演じる「人間」って生き物は、ほんとどうしようもない生き物なんです。誰もが人間だから実感あると思います。

脆弱で、くだらなくて、ちっぽけで、妄想して、でも忘れて、無駄が多くて、足りなくて、成長できなくて、無駄だけが多くて、酒を飲んで、笑う。

動きだって癖だらけだし、話も上手くないし、滑舌だって別に良くないし。

変な人いっぱいいます。
この前電車で、サラリーマンのかたでした。
なぜか顔に、クリームなのか白い塗料なのかはわからないが、顔を真っ白に塗って、額に第三の眼を書いていた。

しかもその格好で普通にスマフォをいじっているんですよ。

なぜ?

理解できないでしょう?

でもそれがいいんです。それが人なんです。

そんな存在を表現するのに、「※演技の上手さ」なんて、もう足かせでしかないでしょう?

もっと「人間」を観察した方がいいですよ。

そしてもっと悩んだ方がいい。

毎回、全力で人をリアルに演じる。手を抜かずに。

演技を安定させようとしてはダメですよ。

もし演技の型なんてものがあったとしても、稽古の中で生まれてきてしまっても、直ぐにそんなもの捨ててしまえ!!

常に舞台上で人であり続ける。それが私の目指す演技ですね。

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