生活していくうえで切っても切れない関係である銀行預金。
この記事では、銀行預金のとんでもない正体を暴いていきます！
これを読んで結構な人が「え？そうなの？」って感じるのではないでしょうか？
銀行の始まりはゴールドスミスから
1650年代のイギリス。
当時のお金は、金貨や銀貨や宝石が支流でした。
ゴールドスミスの考えた商売
ある金細工商工のゴールドスミス（会社名です）がありました。
ゴールドスミスは大きい金庫を持っていました。
ゴールドスミスはその金庫を使った面白い商売を思いつきます。
ウチのデッカイ金庫邪魔くせーな！
そうだ、他人の金貨を預かる商売すっかな～。
世の中、物騒だし儲かるんじゃね！
という事で、ゴールドスミスは人様の金貨を預かる商売を始めます。
すると一人のカモがやってきます。
あ～ぁ世間が怖いよ～。
あいつも、あいつも、 きっと私の金貨を狙っているに違いない！！！！！
あのーすみません。
そこのかた？良かったらうちの金庫で、貴方の金貨を預かりましょうか？
ぜひ！！！！あぁ、良かった。
心配事が無くなったよ〜。
これで心置きなく婚活出来る！
待っててね、私の未来のお嫁さん！
という事で、カモ男はゴールドスミスに金貨を預けました。
代わりにゴールドスミスから金貨を預かったという証明書である、”金賞手形”を発行してもらい、それをカモ男は受け取ります。
ここでまたゴールドスミスは、新たな商売を思いつきました。
あのカモ男は婚活で忙しいから、直ぐに金貨を下ろしにこないよな。
良し！
この預かった他人の金貨を、別のさえない奴に貸してやって、
その利子で金儲けしちゃおう～
俺って天才！
という事で、ゴールドスミスは金庫で預かった他人の金貨を、他の人に貸す商売を始めます。そこへ
どうしよう…海物語ぜんぜんでない！
クソッあのパチンコ屋のせいで、うちのホステス達に支払う給料が無くなっちまったじゃねーか!
あー店長～
これからワタシ、ホストクラブ行くんで～来月の給料、前倒しでもらっていいですか？
えっ？あー…うん！わかった。
金貨取ってくるからちょっと待ってて～
どうしよう、困ったぞ～
どうやらお困りですね。良かったら、私が金貨を貸しましょうか？
ホントですか～！
ありがとうございます。
という事で人畜無害な店長は、明美ちゃんに給料を支払うためゴールドスミスからに金貨を借りる事にしました。
店長から前倒しの給料を受け取った明美は、早速お気に入りのホストクラブに行きました。
目的はNo.１ホストの聖夜に貢ぐためです。
ところが…
なんだよ。
今日聖夜の店、定休日じゃん！
この金貨どうしよう…
…とりあえずゴールドスミスのとこに預かってもらおう！
物騒だし
今度、給料をもらった明美が、物騒であるという理由で、ゴールドスミスにお金を預けます。
そして、ゴールドスミスから金賞手形を受け取ります。
金賞手形の利用方法。
こんなボロい商売をしていたゴールドスミスですが、ある時不思議な光景を目の当たりにします。
それは、前に金貨を預かった婚活狂いのカモ男と、詐欺不動産屋の俺様との不思議なやり取りでした。
婚活で出会った可愛い可愛いオレの嫁候補、里美ちゃんの為に、マンションでも買ってあげよう。
マンションいかがっすか？
風呂なしワンルームが一部屋で、金貨１００枚！！
更に今なら、新規購入キャンペーンでもう一部屋付いてきますよ～。
買う！！！！！！
ありがとうございます。金貨１００枚です。
支払いお願いします。
ちょっと待って！
今からゴールドスミスんとこ行って金貨を卸してくるの面倒くさいなぁ。
それにあのゴールドスミスって会社なんか匂うし…
…
あっ！
あのー金貨下ろしてくるの面倒なので、このゴールドスミスの金賞手形で払ってもいいですか？
もちのろん！！！
という事で世間では金貨の代わりに、金賞手形で支払いを済ませるという現象が起こっていたのです。
ここでゴールドスミスは、金融史上で最大で重大な気づきをするんです。
何を思いついたのか？
ゴールドスミスの金融史上で最も画期的アイデア
みんな金貨ではなくて、ウチで発行した金賞手形で支払いしてんだ～。
頭いいね。
とその時、ゴールドスミスは閃いたのです！
あっ！これって、金貨を借りにきたアホ共に、わざわざ金貨を貸してやる必要はないのでは？
そうだよ！
金賞手形を金貨の代わりに渡せばいいんだ！
そうすれば元手になる金貨は必要ないから、無限に貸し出しできるじゃん！
おれって天才！！！！
このようにしてゴールドスミスは、金賞手形というお金を貸し出すことで、金利収入を得ることが可能になりました。
このゴールドスミスの仕組みが現在の銀行と同じです。
現代の銀行
お金を貸して欲しい企業には、借用証書と引き換えに預金通帳の預かり金額の欄に数字を書くだけで、お金を生み出して貸しています。
例えば3000万貸す場合は、預金通帳に3000万と記入するだけで３０００万というお金がうまれるわけです。
逆にいえば誰かが銀行にお金を借りないと、銀行預金というお金は発生しないということです。
このように 銀行が貸し付けによって、預金通貨を創造できる仕組みを信用創造といいます。
だから、銀行の金庫には大金がありません。