映画「スリービルボード」のあらすじと評価
基本情報
2017年公開のクライムサスペンス
監督:マーティン・マクドナー
脚本:マーティン・マクドナー
キャスト
ミルドレッド・ヘイズ:フランシス・マクドーマンド
ビル・ウィロビー署長:ウディ・ハレルソン
ジェイソン・ディクソン巡査:サム・ロックウェル
受賞
2017年第90回アカデミー賞フランシス・マクドーマンドが主演女優賞、サム・ロックウェルが助演男優賞を受賞
・あらすじ
ミルドレッドは、町の郊外にぼろぼろになった立て看板を見つける。
すぐさま、この看板の所有者であるエビング広告社を訪れ、三枚の立て看板に広告を載せる契約をする。
一枚目は「なぜ?ウィルビー署長」。二枚目が「犯人逮捕はまだ?」。三枚目が「レイプされ死亡」。
そう彼女は数カ月前に、レイプされ焼き殺された娘の母親だったのです。
マザコンのディクソン巡査は、この看板を見つけて、広告社へ乗り込みます。
「誰だあのふざけた看板を立てたやつは?」
なぜそんなにディクソン巡査が起こるかというと、もちろんレイプ事件の犯人が捕まっていないのは事実だが、名前を公表されたウィルビー署長は、村でも人望が厚く、ディクソン巡査のあこがれの存在であるが、彼は末期の癌で余命が数カ月しかないのでした。
ウィルビー署長も直接ミルドレッドの働いているお土産屋さんを訪れます。
あんな看板を出すのは止めてくれと頼みます。
そして操作できない事情があるとそれは、自分の命が余命いくばくもないことも…
しかし、ミルドレッドは「知っている」と一言返すのでした。
ミルドレッドの元旦那は、今19歳という若い女と付き合っています。
そんな元旦那がミルドレッドの元へ訪れ、やはり看板を取りやめるように言うのでした。
ミルドレッドは広告会社のレッドのところを訪れます。
彼が言うには「会社の契約では月初めから次の料金が発生する。つまりこの前貰ったお金とは別にもう一つ気分料金を貰う必要がある」
明らかに警察の圧力がかかっている様子。
ミルドレッドは困ってしまいます。
するとそこにミルドレッドあてにお金が輸送されてきて、見知らぬ人からの寄付によって難を逃れるのでした
次の日、ウィルビー署長は愛妻と可愛い娘二人と楽しく過ごしていました。
そしてその夜ウィルビー署長は自ら命を絶つのでした。
なぜからは命を絶ったのでしょうか?
そして、レイプ犯は捕まるのでしょうか?
ここから話は二転三転していきます。
映画「スリービルボード」実際に観ての感想
・評価
★★★★★ (★5が満点)
・総合評価
先が読めないストーリ展開が最後まで飽きずに見ることが出来た。
・いい点
登場人物がとにかく曲者しか出ません。ちょっとイカレテいます。
にも拘わらづ、共感できてしまう不思議。
主人公のミルドレッドは、あまり笑いません。そして、いつも一人の時に感情があふれて泣き出してしまいます。
またディクソン巡査もかなりの曲者、この二人が物語の中心となります。
この作品の最高に素晴らしいところは、最後の二人の会話でしょうね。
あの瞬間だけミルドレッドはおかしそうに笑うんです。それがいい。
・悪い点
事件の結末については賛否両論別れると思います。
しかし僕は、そこまで気にはならなかったので、悪い点ではないですね。
この映画から役者として学べるポイント
この映画は、リアリティ重視の作品です。
物語と脚本がいい意味でいかれています。
ところが役者さんの演技は普通のテンションなんです。
これが、とても素晴らしいのです。
役者のやりすぎる演技は、ストーリーの邪魔でしかありません。
また、最後のアカデミー賞受賞コンビによる車内での会話がチョーいいです。
このシーンは演技の参考になると思います。
なぜ「あんまり」なのか?
この内面を自分の中に落とし込まないと演じることは難しいと思います。
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