監督:ジョナサン・レヴィン
キャスト:ジョセフ・ゴードン=レヴィッド、セス・ローゲン、アナ・ケンドリック
・簡単なあらすじ
悪性の神経腫瘍に侵された主人公が周りに影響されながら、病気と立ち向かう物語。
・評価
★★★★★ (★5が満点)
・総合評価
死をテーマにしていない。
死に直面する病気だが、映画の全体の雰囲気は陰ではなくて陽。
所々ポップで、そして病気自体で苦しんでいるシーンはあまりない。
どっちかっていうと、病気になったことで変化する人間関係や、主人公の心にスポットを当てている。
・いい点
セリフが少ない。これがとにかくいい。
そして、主人公の友人が病気を個性として捉えている点も素敵。
みなさんとにかく演技が上手い!!
この作品を日本人が作ったら、暗くて、嘘くさくて、目も当てられない作品になってしまうだろう。
死=悲しいもの、辛いものという固定概念が、全面に出されるでしょう。
そして見た目だけきれいな役者をそろえるから、嘘臭さしか漂わない映画になったでしょう。
登場人物が魅力的でいいし、キャスティングも素晴らしい。
特に主人公の友人役。
主人公の病気を個性としてとらえているところ、そして、その死ぬかもしれない病気に全くひるんでいないところが素晴らしい。
むしろ、女性を口説くための武器にしている。でも実は…
この役を日本人で演じるなら今ならムロツヨシなんだろうなぁ…。
でも、ムロツヨシにいろんなことを、余計なことを監督がやらしてしまうのかなぁって思う。
・悪い点
無いのですが、あえてあげるなら、
主人公の父親がアルツハイマーである必要性は感じないかなぁと。
ただ、母親の孤独というか大変さを表現するには適当だったのかもしれない。
アルツハイマーであるが故の、笑顔だったり、それでも何かを感じている雰囲気は好き。
・類似作品との比較
フェノミナン(アメリカ1996年公開)
エンディングノート(邦画2011年公開)
・この作品が好きな人にオススメの映画はこちら
類似策で紹介した、エンディングノート(邦画2011年公開)はオススメ。
ドキュメンタリー映画です。がん宣告を受けた監督の実の父の最後の姿を追った作品。とても心を揺さぶられる。
リアルだからこその言葉の力を感じる作品。